2015年3月15日日曜日

大日本プロレス03/08

私の地元、鴨居には大日本プロレスの道場がある。鶴見川沿いの工場地帯。その、倉庫の一画を改装して、リングが設置されているのだ。
この日は昼からイベントがあり、ワンコインで道場マッチを観戦することができた。入り口付近では選手やスタッフがTシャツ等のグッズ、チャンコ等の食べ物を販売。和やかな雰囲気が漂っていた。

 関本選手や沼澤選手、伊東選手といった、大日本の顔ともいえるプロレスラーがリングに上がる一方、場外乱闘は会場の外にまで及び、植木選手は伊東選手から熱いチャンコの汁を浴びせられる一幕も。

 メインの試合、花鳥風月のリングでもお馴染み、塚本選手が半笑いで見つめる先には――
――マーキュリー岡林!
フランク改めフレディ篤選手と共に、星野&塚本選手コンビと対戦。クィーンの曲をBGMに奮闘しましたが、一歩及ばず。しかし試合後、フランク篤選手はギターを手にして関本選手を呼び込み、二人で歌を披露。自ら選手生活10周年を祝うハッピーなエンディングとなりました。

2015年3月3日火曜日

花鳥風月02/15・夜


同会場においての夜興行は純プロレス。
オープニングは川島真織練習生とジョシュ・オブライエン選手によるエキシビションマッチ。前回と同カードということで、以前の大会にも足を運んだ観客は、真織練習生の成長具合が確認できるようになっています。やっぱり今回も一発一発の重みの違いから、へろへろにさせられていましたが、
コーナーポストを利用した豪快なスイング式のDDTは更に練度が増していたし、攻め込む場面も多くなっていました。

相手の技を受けてもへこたれない、そうそう壊れないからだをつくりあげれば、査定試合もそう遠くはないのかも。

■塚本拓海vs江利川祐
かつての先輩、査定試合を審査したレジェンドと、デビュー戦から何かと縁のある相手との試合が組まれてきた江利川選手の第三戦は、デスマッチをくぐり抜けてきた勲章ともいえる、痛々しい傷痕が刻まれたファイター、塚本選手。おそらく多分、ゆかりのない相手との初めてのファイトになった筈です。

試合は当然、塚本選手の一方的な流れになってしまい、まだ「これ」という技がない状態の江利川選手は、見ていて歯痒い部分も多いなーという正直な感想になってしまうのですが、今回、ブリーカー技に屈してしまったものの、意地を少し見せていただいたので、次に期待してみたいなと。

■ウルトラマンロビンvsマッチョ・マイケルズ
入場時から荒ぶっていたマッチョ選手は、悪役を務める気マンマン。対するロビン選手だが、天井の低いこの会場では飛んだり跳ねたりがきつそうなので、持ち味を生かせないのではないかと心配してしまったが、ゆるいながらもマッチョ選手の頑張りもあって楽しい内容になりました。フライングクロスボディプレスでマッチョ選手も浄化され、誕生日を祝う子供たちと共に記念撮影。

■ジ・ウインガーvs瓦井寿也
みんな大好きウインガー選手と、花鳥風月の若武者瓦井選手。ラフファイト主体だったウインガーに負けじと、愚直に攻めていく瓦井選手でしたが、河津落としからのグラウンドストレッチ技にキブアップ。結構いい感じだったので、勝てるかもと期待したのですが、残念。

■服部健太&三尾祥久vs神楽&スペースレッド
エースからアイドルに転身だーとばかり、キメキメで入場してくる服部選手と、以前に見た時も唸らされた、抜群のバネを持つシャープな動きの三尾選手。期待のコンビです。対するマスクマンコンビは、扱いの差に不貞腐れてしまい、意気消沈。何とか攻めていこうとする姿勢を神楽選手とレッド選手も見せてくれましたが、全体的に三尾選手が圧倒するかたちとなっていたような。跳び上がって天井の鉄骨を掴み、二人まとめて蹴りを放ったりするなど、小兵ながら技の切れは今回も健在でした。

決着はコンビを分断しての、服部選手のスタンド状態からのストレッチ技がレッド選手に決まり、ギブアッブ。試合後、コンビ名「ハットトリック」が公表。ハットリ+三尾選手の3、というちなみかたはなかなかで、いいネーミングなのではないかと。

■勝村周一朗&梅沢菊次郎vs政宗&HAMATANI
セミファイナルの目玉は初激突の勝村選手と政宗選手。否が応にも盛り上がる会場。派手な打撃戦が始まるのかと思いきや、序盤の、かなり長い時間を勝村選手と政宗選手はグラウンドの攻防に割いていました。一転して強烈なエルボーを見舞い、自分の持ち味を出して勝村選手を追い込んでいった政宗選手、二人まとめての逆エビを見せるなど奮闘した梅沢選手、一方でやや拙さを見せてしまったHAMATANI選手は、場数を踏んでいけば今回のようなことはなくしていける筈だと思うので、頑張ってほしいです。

勝村選手の三角締めがHAMATANI選手に決まり、決着。その後、なんと勝村選手が政宗選手に対し、共闘を呼びかける。鈴木・高岩の強力な外敵に対抗するため、政宗選手の力を借りたいとのこと。これに対し、政宗選手は――
・今日、闘ってみてよくわかったが、俺とあんたは同じコーナーに立つ者じゃあない。
・しかしいまの俺じゃ、あんたには勝てない。
・一時休戦して、仲間という立場で観察し、あんたの急所を探る。
――的なことを告げ、ここに勝村・政宗勢力が誕生。HAMATANI選手も一緒だ!

■宮本裕向vsジョシュ・オブライエン
メインイベントは、これまでの物語とは全く関係のない、純粋なシングルマッチが組まれました。昨年末の年越しプロレスタッグトーナメントを制し、年始からファイトしまくりの猛者、宮本選手が登場です。対するは花鳥風月所属の外国人プロレスラー、ジョシュ選手! ストーリーに頼らない、真っ向ファイトのメインを見せてほしい、そんな意思を感じさせるカードだったように思いました。両選手もガッチリぶつかり合い、ロープを利用した痛めつけ技の応酬などもアクセントに加えつつ、ハードなファイトを存分に展開してくれました。決着は昼の月闘を意識したかのような、腕十字による宮本選手の勝利。塚本選手と同じ、デスマッチファイターとしての顔も持つ宮本選手ですが、この日はプロのレスリング勝負に専念できた充実感があったのか、とてもいい表情でジョシュにマイクを渡していましたね。